最近よく聞く「終活」について
1 終活とは
終活という言葉は、法律上の言葉ではなく、定まった定義があるわけではありませんが、一般には、自分が亡くなったときに備えて、生前からさまざまな準備をしておく活動のことをいうようです。
2 終活の具体的な内容
終活には、さまざまなものがあります。
一つには、自分の葬儀の方法について、あらかじめ決めておくということがなされています。
葬儀の方法は、これまでは、宗教者による葬儀をした後、火葬をし、お墓に埋葬されるというのが一般的でしたが、近時は、これら以外にもさまざまな方法が選択されるようになっています。
例えば、残された子供にお墓の管理の負担をかけたくないので、海に散骨する方法が選ばれるなど、さまざまなニーズにあわせた葬儀がありえます。
ほかには、病気が回復の見込みのない状態になった場合の対応や、死後のペットの飼育依頼など、現代の社会のニーズに対応したさまざまな活動がなされています。
3 弁護士の対応内容
このような終活について、さまざまなご相談を受ける機会があります。
自分が亡くなったときに備えて弁護士に相談する内容というのは、現在でも遺言書の作成がほとんですが、これにとどまらないご相談を受けることもあります。
たとえば、死後の事務について他人と委任契約を締結する際には、当該契約が有効なものかどうかは、法律の関わるところですので、弁護士としても契約内容などについてのアドバイスをすることもできようかと思います。
また、亡くなられた後のお子様の世話など、長期にわたって継続的に依頼したい事務がある場合には、信託などの法形式を利用されることもおすすめしています。
このようなご相談についても、弁護士法人心でお受けしておりますので、お気軽にご連絡ください。
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